19歳のキャバクラ嬢の周辺事情

  

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先日、あるキャバ嬢と食事に行きました。大した食事じゃありません。
冠こそイタメシですが、一品500〜700円程度のメニューが中心という大変安いレストランです。ワインなんかフルボトルで980円からあります。
で、まあ、こういうありがたいイタメシ屋のことはどうでもいいし、今回の話とは全然関係ありません。

そのキャバ嬢は19歳です。出会ってから3ヶ月ほど経っていますが、指名で行ったのは2回ほどで、それほど親しくしている間柄ではありません。最初に会った時に、

「高校出てから昼は事務の仕事しながら、こういう仕事も始めてみたの。この店がはじめて

と言っていました。このことが前提です。彼女はHさんとしておきましょう。


私「仕事慣れた?」
H「まあね。でも、前の店ほどキツくないし、女の子同士も仲いいからやりやすい」
私「前の店?
H「うん。前はちょっと大きなとこだったから」
私「いや、前の店が大きかったっていうか……あの、今の店が初めてだって言ってなかったっけ?
H「あたしが?」
私「そう言ってたよ、確か」
H「うそ……。いつ?」
私「最初にフリーでついた時だと思う」
H「ああ……最初の時か。……ゴメン、それウソ
私「ああ、他の店にもいたんだ」
H「っていうか、その時、あたし何て言ってた?」
私「高校出た後に事務の仕事しながら夜のバイトやってるって言ってた」
H「……ゴメン、それウソ
私「どの部分がウソ?」
H「あたし、高校出てない。16でヤメたの」
私「ああ、中退したんだ。じゃ、18歳までバイトでもしてたの?」
H「ううん。キャバクラ」
私「何歳からだよ」
H「16から」
私「ずっと夜やってんの?」
H「もう3年目」
私「しかし、またか……」
H「ゴメンね。なんかウソついて」
私「いや、それは別にいいんだけど、昔もオレ、16歳のキャバ嬢と仲良かったんだけど、その子も最初の頃はウソばっかりついててさ。16で会った時に自分 のこと19だって言っててさ、それでまあ……とにかくウソばっかりつく子でさ。で、ウソつくんならウソつくで、つき通せばいいのに、やっぱり後で、ゴメー ンあれウソだったの、って」
H「あたしは本当に19歳だよ」
私「いや、年齢はどうでもいいんだけど、屈託なくウソを言えるところが似てるなあ、と思って」
H「ウソっていうか、初めて会うお客さんに言うパターンってのがデキちゃってるから、あたしの場合」
私「いやまあ、ウソが悪いなんて、オレは全然思わないけどさ。初めて会う得体の知れない男に本当のこと言ったってしようがないもの」
H「そう? 女の子にウソつかれるのってイヤでしょ? 腹立たない?」
私「慣れた
H「私、前に中野の店にいたの。中野ってさ、客が地元の人ばっかりで、目的がとにかく「女作りに来る」のね」
私「中野ってそうなの?」
H「そう」
私「みんながみんなそういうわけじゃないだろ」
H「いや、みんなそう(笑)」
私「ああ……(苦笑)」
H「で、自然に自分のことで言わなくてもいいことは言わないようになってくるんだよね」
私「じゃ、あとのウソは何?」
H「あたし、最初どんなこと言ってた?」
私「親から逃げ出して一人暮らししたいからキャバクラに勤めた、とか……」
H「あ、それはもうまったくホント。今、やっと一人暮らし出来て、それはすごく嬉しい」
私「あとは……お客と付き合ったことはない、とか……」
H「あ、それはウソ。お客さんだった人と半年暮らしたことがある」
私「同棲?」
H「っていうか、転がり込んだのよ、その人のところに。とにかく、親元にいたくなかったから、もう誰でもいいや、とか思って。その人もその人で、あたしのために婚約破棄したから頼むから付き合ってくれ、ってさ。そこまで言ってくれる人のところなら転がり込んでもいいかなって」
私「好きだったの?」
H「それは……うーん。でも、ちゃんと半年も一緒にいたんだよ、あたし。エラくない?」
私「好きじゃなかったんだ」
H「キライってわけではなかったけど」
私「あとは……あ、店の名前が本名ってのは?」
H「それは本当だよ。ずっと本名でやってる」
私「セックスが嫌いとも言ってた。……っていうか、まあそんなこと訊いてるオレに問題はあるが」
H「それも本当。あたし、確か言ったよ。小学生の時に無理矢理さ。だからそれ以来……」
私「あ、いや、いいよいいよ、その話は。ごめん、ごめん」
H「もしかして、あたしとしたがってんの?」
私「おいおい。正面きって言うなよ。でもまあ、オレは……さっき言った16歳だけど、本当のウソつき娘としばらく付き合ってたからね。ウソには免疫がある」
H「どんなウソつくの?」
私「言ってることのほとんどがウソ」
H「よくわかんないな」
私「きみは結構、貢がれてるだろ?
H「うん……」
私「ウソついて?」
H「あのね。違うの。私の方から男の人を騙そうなんて思ったことは一度もないよ。みんな勝手に来るんだもの」
私「お金とか指名とかプレゼント?」
H「……うん」
私「そうなんだよなあ。みんな自分で潰れていくんだよなあ」
H「そうそう」
私「まあ、オレも含めて、男も学習しないからね。今日もどこかで、そういうことが起こってるんだろうね」
H「知らなーい」

普通に考えても、この人が必要以上に悪い子であるという気配は感じません。つまり、これが19歳前後の美人キャバクラ嬢をめぐる常識的な風景なのかもしれません。もちろん、本当にそうなのかどうかもわかりません。