とあるキャバクラ店の粋な営業部長

  

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前述した「部長」ですが、彼の店には最近、私のお気に入りの女の子ができたことにくわえて、店自体がかなり安いので(安い時間帯で60分2千円、一番高くて60分4千円の指名料1千円)、ちょっと暇ができたら飲みに行く、みたいなことになっています。

この部長さんはごつい顔で、言葉遣いもかなり乱雑ですが、なかなか粋な計らいを見せてくれる人です。

●粋な計らい「1」

先日、夜の11時頃に体が空いたので、11時半頃、「部長」のお店に行きました。そして、いつものCさんという18歳の女の子を指名したのですが、翌日は彼女の19歳の誕生日でした。

つまり、この日の午前12時が誕生日ということですね。
狙って行ったわけでも営業されて行ったわけでもないので、その事実は店に行って初めて知ったのですが、やっぱり何かしてあげなきゃなー、とは思いましたが、このお店にまともな食べ物はありません。

で、部長に「なんかお祝いっぽいものないんですか?」ときくと「ない」との返事。
「でも、アレだな、せっかくの誕生日だし、オレがケーキ買ってきてやるよ」と言い、彼は本当にコンビニで(非常に安っぽいものでしたが)ケーキを買ってきてくれました。
しかも、あんまり誕生日らしい飲み物ではないですが、ジンロのボトルもつけてくれました。
それでも、Cさんは喜んでくれて、ふたりで地味な誕生祝いをすることができました。


●粋な計らい「2」

入店したのが、午後11時20分頃で、時間としてはかなりハンパでした。というのも、この店は午前2時までで、一回延長して終わると、午前1時20分。この日はアフターしたいな、と思っていたので、この時間はちょっとシビアでした。

ボーイさんに「ねえ、あと40分タダってのはダメ?」ときくと「ダメです」との返事(当たり前)。延長するのはもったいないし、Cさんも「延長はもったいないよ」と言います。
「じゃあ、外で1時間くらい時間つぶしてるよ」と諦めて店を出ることにしました。午前2時閉店だと、なんだかんだと店を出られるのは午前2時30分頃にはなってしまうし、最悪、今日は帰ろうかな、とも考えて、エレベータに向かいましたが、そこに出てきたのが部長でした。

「帰るのかい?」
「ええ。時間ハンパだし」
「アフターしねえの?」
「したいんですけどねえ」
「時間か」

と言った後、Cさんが「私、上がっちゃダメだよね」と部長に訴えると、
「おう。いいよ。もう客なんて来ねえし、C、お前、帰んな。ほらほら、ちゃっちゃと支度してアフターしてきな。誕生日なんだし、おいしいもんでも喰わしてもらいなさい」
と言って、Cさんの早上がりをOKにしてくれました。

本当にCさんは10分後には着替えをして店を一緒に出ることができたのです。
この日のアフターは非常に楽しいものだったのですが、それもこれも部長の粋な計らいのお陰です。

客引きとはともかく、ボーイさんやマネージャークラスの人とはどうしてもビジネスライクな付き合いになりがちなだけに(当たり前といえば当たり前ですが)、こういう気の利く男性従業員のいる店というのは悪くないと思いました。
最近では道で部長を見かけた時にはこちらから敬礼をするようにしています。