格安キャバクラを探す日々
夏の終わり頃までは大いに吉祥寺南口を盛り上げていた価格破壊合戦もいつのまにか終息し、ふと気付けば、結局はごく普通か、あるいは高いお店ばかりになってしまいました。最近よく行っていた「I」という店も、最近、料金を1千円上げてしまいました。
これにより、安く遊ぶには初回のご新規さん料金で行くか、知り合いの客引きに頼んで値下げしてもらうか以外の方法はなくなってきています。特に遅い時間に 行くことが多い私にとっては、1時間7千円などという値段と対面することになります。これに指名料2千円などを加えて、飲み物の一杯でもごちそうすれば、 いきなり1万円です。これはやはり単に酒を飲む金額としては高すぎると思うこともあるわけです。
以前ならこんなことは感じなかったことなのですが、一度低価格に慣れてしまった体が拒否感を示すのです。
そこで先日、吉祥寺を調査してみました。
夜12時を過ぎた段階で、正規の料金で、1時間(50分でも可)3千円以内で飲める店が果たしてあるものなのか。この場合、「ご新規さんだから3千円」というものは除きます。
駅前到着がちょうど午前12時ちょっと過ぎでした。いきなり近鉄裏に歩いて行ってみました。さすがに、近鉄裏で3千円という店はない だろうという予想のもとに歩いていたのですが、予想通りにビラを持って寄って来る客引きたちは「初めてのお客様なら4千円で」とか、「3千円で」と提示し てくる人もいましたけれど、ビラを見せてもらうと、正規の料金は、やはり安くて、6千円。高い店では8千円TAX別というのもありました。
ところが、客引きの中に一人、やはり「50分3千円でどうですか」と言ってくる人がいました。
しかも「お久しぶりですね」と、彼は言ってくるのです。
「え?」
「南口で去年、お店に一緒に行ってもらったことあるんですよ。覚えてませんか?」
「うーん、すいません。ちょっと……」
「あの時は南口のA店にいたんです」
「ああ、そうなんですか」
「で、今度、こっち(近鉄裏)にチェーンで新規のSって店が出来たんですよ。それでどうかなあと思いまして」
「そのSってのはAのチェーンなんですか」
「ええ。あと、うちは南口にD店とA店とD店とM店をやってて……」
「は?」
「全部、チェーンなんです」
「吉祥寺で5店も?」
ちなみに、すべて、ディズニーキャラの名前で統一されているチェーン店で、確かにどのお店も聞いたことがありますが、全部がチェーン店だとは驚きました。
「それで、今度できたSは3千円でやらせてもらってるんですよ」
「新規じゃなくても?」
「ええ。いつでも、9時まで2千円。9時から3千円です」
「そりゃ安いなあ……。税金とかは?」
「こみこみです」
「女の子のドリンクは……」
「うち、全然キツくないから大丈夫ですよ。女の子、みんな水とか飲んでますから」
ということなので、かなり半信半疑でしたが、とりあえず、この店に行ってみることにしました。
そして、結果として、彼の言葉には多少のウソが入っていたとはいうものの、基本的には真実でした。
多少のウソというのは「みんな水とか飲んでますから」の部分です。テーブルの上にレディースグラスなど置いてはありません。
入って、最初についた子は、普通にいい子だったんですが、彼女の前には水もグラスも何もありません。さすがに10分ほどして気まずくなり、「何かドリンクどうぞ」と、一杯勧めましたが、彼女からおねだりをしてくるということはありませんでした。
私にはこの時、「きっと、コロコロと女の子が変わっていくのだろうな」という危惧がありました。しかし、50分間、彼女は結局、ついたままでした。
なんとなく気も楽になり、そのまま彼女を場内して延長したのですが、お会計はまさに明朗の3千円×2+場内指名料1千円+飲み物1千円の8千 円。この時間 に通常のキャバクラに行く料金の半分近い値段です。かなり得した気分になり、店を後にしたのですが、なぜだか店内はガラガラで、私が帰る間際に二人客が来 ただけで、それまで客は私一人だけでした。
女の子に、「なんで、こんなに安いのにガラガラなんだろうね」と訊くと、
「安すぎて逆に警戒しちゃう人が多いみたい」との返事でした。なるほど、その気持ちは少し分 かります。昨年、中野でキャバクラ価格破壊戦争が吹き荒れていた頃、当時テレビなどでも紹介された「異空間」という店のチラシ(40分2千円)を最初見た 時は「こんなのコワくて行けるか!」と思ったものでした。もちろん、これらの店は実に真っ当に商売を行っておりました。
私の知っている限りでは、吉祥寺で通常営業で12時以降で3千円で営業している店は他に2店あります。しかし、どちらも飲み物攻勢が激しくて、その神経戦 に晒されると思うと、とても行き着けの店にできるようなものではありません。そんなわけで、今回発見した店はかなり期待できる店だっ たということは言えます。
しかし、経験上、こういう店は潰れるか、あるいはすぐに営業方針を変更したりするので、いつまでこの体制で営業を続けてくれるのかは気になります。
さらなる格安店の出現を待ち望む最近の私であります。