M嬢との会話

「M嬢」と表記すると、まるで意味を勘違いされてしまう気がするので、一応書いておきますが、キャバクラ嬢のお店の名前のイニシャルです。SMとは関係ありません。わりと長い付き合いのある方で、先日、食事をする機会がありました。今は私の手の届かないようなお店に移ってしまっています(単に料金の問題ですが)。久々に会ったMさんとの会話をうろ覚えで再現しました。
N=NOFIA M=Mさん
N ……と、まあ、最近はオレはそんな感じかな(全部省略していますが、私の近況を書いても仕方ないので)。そっちはお仕事どう?
M まあまあかな。おとついは場内5本入ったし。
N 場内5本。相変わらず、どこに行っても人気ございますな。
M でもそれがあるから、あんまり営業しなくてもやっていけるわけだし。
N 変な客いない?
M 別にいないけど……でも、金曜日に場内指名してくれた人で……まだ23歳の男の子なんだけど、私がついてたわけじゃないんだけど、遠くからずーっと見てるのね。で、私もあんまり目、良くないんだけど、いつ見ても私の方ずーっと見てんのよ。なんか文句でもあんのか? と思ってたら、ボーイになんか言ってて、それで私を場内指名。
N 他の席から?
M そう。
N 面識は?
M ない。
N 彼にも女の子ついてたんでしょ?
M 二人に囲まれてた。で、行ったらさ、メチャメチャいい男なのよ。
N ほお。
M 背も高いし、顔もすっごいカッコイイのね。それで、まあ別に悪い気はしなかったんだけど、結局、その人、そのまま5時間いたのよ。
N ご……じかん? いくら払ったんだ? あんたの店、8千円だか9千円だろ?
M いくら払ったんだかは知らないけど、とにかく8時から1時くらいまでいたからね。
N なんで、23歳のガキにそんな金があんだよ。オレにもないぞ。
M お店に出たのが金曜でしょ? その人、「土曜にデートしないか?」ってずっと言ってきて。
N したの?
M ちょっと考えちゃったね。かっこよかったし別にいいかな、とも思ったけど、やっぱりやめた。N なんで?
M うーん……わかんない。
N いいねえ、若くてカッコイイ男は(嫌味)。
M 実際にこうやって食事してるのは○○ちゃん(私の名前)とじゃない。
N だって、意味違うじゃん。そいつ、やる気まんまんなんだろう?
M そんなの知らないよ。
N オレがやる気まんまんでもヤラせてくれるわけじゃないし。
M まあいいじゃないの。○○ちゃん、もうお客ってわけでもないし。
N 最初でくじけたかなあ。
M 何?
N 最初に会った頃にもっと「やりたい」モードで迫ってたら、違った関係になってたかなあ。
M ううん。着信拒否になってるのがオチ。
N ケッ。
M 私、お客さんとはやんないもん。
N そこがどうも信じられないんだよなあ。
M でも、お客さんとは本当に一回もないよ。
N セックス嫌いなの?
M 付き合ってる人としかしたくないの。
N まあ、正論だが。
M うちの店来てみる?
N 高いからヤだ。吉祥寺行けば、いくらでも安い店あるもん。
M いろいろ行ってるの?
N ちょこちょことね。
M いい店あった?
N うーん。それは微妙。やっぱりねー、あんたと出会った頃が懐かしいよ。まだ、キャバ初心者でさ「場内って何ですか?」みたいな世界だったもんね。「か…か…かわいいですね」とかなってて。
M ハハハ。
N ちょっと惰性になってきてるかなあ。キャバクラ通いも。なんかお酒飲むだけみたいになってる。
M 飲むの好きだもんね。
N うん。で……そのカッコイイ男の人から電話は?
M あるよ。今日も3回あった。
N また店に来るんだろうね。
M それはわかんないけど。
N ヤッちゃったら教えてね。
M なんで?
N 悔しいから、もうあんたと会わない。
M バーカ。
N ん…。
M ん?
N いや、オレ、本当にバカかもと今一瞬思った。……ま、いいか。
