プアイエローなキャバ嬢たち
お金に困っている元キャバクラ嬢の話です。
彼女は今年の夏頃までキャバクラ嬢でしたが、今は普通の事務の仕事をしています。私が客として行っていたのは昨年の秋頃の話で、最近はほとんど会ってはいません。たまにメールや電話で話す程度の関係です。
OLになってから生活が比較的苦しいことは、たまに電話で聞いていました。
古代史に例えれば、縄文期、弥生期、そして、明治維新というように段階的に文明の発展が進むのと同じように、彼女もキャバクラ嬢をやめた後は、段階的に貧困に陥っていったようです。
縄文期、つまり初期の特徴としては「携帯が頻繁に止められる」や「服や靴をあんまり買えなくなる」というような段階から始まります。しかし、まだキャバ嬢時代の蓄えもほんの少し残っているので、それほど逼迫している風にも見えない頃です。これが弥生中期くらいに入ると「携帯はほぼ止まっている」などに加えて、「昨日なんも食べてない」などの台詞が頻繁に会話に現れるようになってきます。
そして、以下はその最後期に当たる最近の台詞です。
「いやー、働いてた頃にもらったプレゼントやら何やらはほとんど質入れしてさ、20
万くらい作ったんだけど、やっぱりすぐ使っちゃって、ヤバイなあと思ってたら、昔のお客さんから電話があって会いたいっていうのね。よく考えたら私の誕生
日でさ。プレゼントくれるっていうの。すごくいい人だったから私も会いたいなって思って会ったら、ヴィトンのバッグとブルガリの時計もらったのよ。嬉しかったんだけど、やっぱり質入れしちゃってさ……。悪いなとは思ったよ。でも、仕方ないもん。で、先週またその人と食事したのね。で、どうして時計してないの? って聞かれて、正直なこと言っちゃったの。え? ううん。全然怒らなかった けど、ちゃんと質屋から出しなさいって言って、10万円くれたの。でも、それも使っちゃって……。どうしよう」
私は彼女のこの「どうしよう」という質問に対して、的確な返事をしました。
「そんなの知らない」。
誰でもこう言いたくなるはずです。彼女のこの行為はさすがにあまりにもアレで、私がこのプレゼントをあげた人の立場なら怒るような気もします。ちなみに、この子には彼氏もいるのですが、その彼氏は全然働きません。
彼女は私にも金貸せ発言をしてきましたが、こんな話をした後に「お金貸して」と言われて貸す人はこの世にはいません。
そんなわけで、綱渡りが続いている彼女ですが、今後、状況が改善されるかどうかは、やはり彼女の考え方次第でしょう。質入れで20万円作った翌週にまた質入れしているような金銭感覚で生活しているうちはどうでしょうか。