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いつかはふれようと思っていた大命題「営業論」。
ここでいう「営業」とは営業電話などに代表される一般的な意味での営業ではなく、言葉通りに、まさにキャバクラ嬢の営みの業を意味します。
営み。そして、業。
どちらも妙に重い言葉ですが、そこはたかがキャバクラの話ですので、あまり深刻に考えないで下さい。
キャバクラにしろクラブにしろ、女性コンパニオンを相手にする店に入った途端から、基本的にはあなたや私は営業と直面しているということになります。
まず、
・接客という行為自体が基本的に営業姿勢である。
という大前提を忘れてはいけません。この前提はあまりにも大きな前提で、これを忘れて行動することは、キャバクラにおいて致命的な事態を招くことがあります。
キャバクラには、体験入店とか入店3日目とかの新人さんも存在するし、そういう子たちには営業姿勢などないだろうと思うのが普通ですが、では、さらに言わせてもらうと、
・男性に対しての女性という存在自体が営業姿勢である。
というのも事実です。
つまり、これはこの世で男性たちがどれほど女性に翻弄されているか、という例を見ればわかることで、「あたし、好きになりそうかも」という言葉に踊らされて、好きな物を買い与え、食べたい物を食べさせて、最後は結局逃げられる、というような事件は世の中では希なことではないはずです。
もちろん、女性に対しての男性という存在だって同じではないかと思う方もいるかもしれませんが、男性が女性を求める欲求衝動と、女性が男性を求める衝動にはあまりにも大きな差と違いがあります。
女性は成長の過程の中で、男性の基本行動を次第に学習していくわけですが、この過程の中で大事なことは、
・自分のことを気に入っている男への態度に関しての演技。
というものを次第に体得していくところにあります。
好きな男性の前ではタジタジな女性も、それほど思い入れのない相手で、しかも自分のことを気に入ってる、あるいは自分とやりたがっている、というような男
性が相手の場合だと、それを感じた時から、たちどころに演技ができてしまうのが女性の特徴でもあります。これは女性を非難しているわけではなくて、それが
女性の一種の自己防衛本能として機能している部分があるのだと私は認識しています。この本能を持っているという一点で、女性はすでにコンパニオンとしての
資質を持っていることになります。そして、客である男性はこの本能からくる演技と対峙しなければいけないことになるわけです。
女の子の態度には差があるのは事実ですが、初対面の時点から女の子はある程度友好的な態度で接してくるのもまた事実です。
いくらなんでも、
「てめー、なんでここに来てんだよ!」
と言われることは少なくとも初対面ではありません。
言いたくとも言いません。
来店から退店までの間に女の子サイドから発せられる言葉や笑顔。すなわち、
・「こんにちはー。はじめまして」
・「指名してくれて嬉しい」
・「うふ」
・「○○さんが来るの楽しみで」
・「ねえ、ホントに飲みに連れてってくれるよね?」
というような様々な言葉が、表層的にはどんな響きを持っていても、基本的にはすべて営業だという事実を我々は認識しなければならないのです(だんだん言葉が重くなってきた)。
たとえば、上に書いた5つの台詞。これがすべて営業だと仮定した場合、実は上から順に高度になっています。
・「こんにちはー。はじめまして」→これは挨拶で誰でも言いますが機嫌の悪い時でも言わなければならないのがポイントです。
・「指名してくれて嬉しい」→これも定型ですが、もちろん嬉しくなくても言います。
・「うふ」→「うふ」が自然に出る女の子はかなりの営業上手です。
・「○○さんが来るの楽しみで」→ついに個人名+ホメ殺しが出てきました。ターゲット化の最終一歩手前です。
・「ねえ、ホントに飲みに連れてってくれるよね?」→まるで自分の本心であるかのような台詞を言葉の中に入れるのは実に高度な営業口調です。
というようなことになっていて、完全に最終型ともなると、
「あ
たし、本当は結婚したいんだ。今はまだ○○さんとは早いかなーって思うけど、そうなってもいいかなあって思う部分はあるの。好きかって? あたし、人を好
きになるのに時間がかかるから、今はまだ好きになったかどうかよくわからないけど、全然興味なかったら電話なんてしないよ。あたし、基本的に営業とかしな
い人だから」
と、何だか長い引用になってしまいましたが、巧みな言葉の暗号化で話をうまくまとめてしまわれることもあります。この言葉の巧さは「ウソはついていない」という一点にあります。この言葉はこのまま良い意味のこともあるでしょうし、または悪い場合もあるでしょう。悪い場合はこの言葉はほとんどアナグラムで、その暗号を解いて要約すると、
「結婚に興味はあるけど別にアンタじゃないし。無理めだって気付けよ。堅い営業だから助かってるけどさ」
ということになります。
まあ、極端な要約ですが、わりと正しい訳し方だとも思います。
このような営業姿勢とどう対峙していくか、あるいは対抗するなら、どう対抗するか(無理に対抗する必要はないのですが)。
そこを考えてみようと思います。
たかがキャバクラとはいえ、大概は結構な恋愛バトルフィールドとなっているのもまた事実ではあるわけですから。
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