キャバクラ漫遊記 フリーでGO! 4ふたりでお茶を

  

hostess.jpg


フリーでGO!はもともとNOFIAのコラムで、フリーでキャバクラに行った時に記していたものですが、結構な文章量でもあり、項目として独立させました。 まあ、特に参考になるようなところはないですが、ズルズルとキャバクラに行きまくる人間(私ですが)の姿をご覧下さい。



久々のフリーでGO!ですが、実際に「フリーで新規で数店回る」という経験は本当に久しぶりでした。
キッカケは友人からの電話です。午後7時半頃です。

「あ、いた」
「いや、どこにいても携帯は出るし」
「飲みに行きません?」
「いーよ。じゃあ、エビスに8時……」
「いや、キャバに」
「そんなのひとりで行きゃいいじゃん」
「ま、いいじゃないですか」

というわけで、どんなわけだかわかりませんが、8時30分、吉祥寺待ち合わせということでこの日はスタートしました。

私はともかく、友人はキャバクラは久しぶりということで、ひとりでは何となく心細かったということのようです。私も私で、最近は、馴染みの店を自力でつぶし続けているので、今日は新規巡りをしようということになりました。しかし、今さら完全に新規という店がそうそうあるわけでもなく、何年か前に行ったこともある、というのも含めた意味での新規ということになります。
今日はなんとなく店名オール実名でいきましょう。

向かったのは吉祥寺北口です。
いわゆる近鉄裏地帯ですが、肝心の近鉄はつぶれてしまって、今度は三越になるのだそうです(どうでもいいことですね)。
この時期は花見シーズンということもあり、基本的には人で賑わっています。
客引きが通行人を捕獲しようと、要所要所で緊迫した表情で網を張っています。
われわれはとりあえずはすべての客引きを無視して近鉄裏全域を見てみようということになりました。

kichi.jpg

吉祥寺大通りと平行に流れている道の一本目から三本目までのエリアが基本的にキャバクラ地帯で、同時にピンサロ地帯でもあります。その2種類が混在しているせいもあって、客引きたちは最初に、

「ピンサロどうですか?」

「キャバクラどうですか?」

のように、自分の店の職種を明言します。これをしてもらわないと、キャバクラに入ったつもりがズボンを脱いでいた、という事態にもならないとも限らないので、比較的重要な台詞です。ただ、時間が遅くなると、

「本番どうですか?」

などという、複雑な呼び声もかかるので注意が必要です。

話が大きくそれましたが、われわれはまず平行二本目の道に入りました。吉祥寺では比較的有名な、宝石箱、スペーシア、セイリングなどがある通りです。このあたりの店のボーイや客引きは他の小さな店の客引きのように、駅周辺まで遠征したり周囲をウロウロしたりはしません。自分の店の前だけで呼び込みをやっています。まだ早い時間帯のせいか、他の店の客引きが「3千円でいいっすよ」などと言ってくる中で、これらの店は店のドアの前で「5千円でOKですよ」というような、強気の料金提示をしてきます。われわれは宝石箱の店の前に何となくたたずんでいました。
宝石箱の前に立ってはいるものの、ここに入る気はありません。
そこに角刈り系のたくましい青年が寄ってきました。

「キャバクラどうっすか。2千円ポッキリです」

2千円……。
早い時間帯とはいえ、強力に安い金額です。店名を聞けば、アリエルという店だそうです。

「安いですねえ」
「ええ、うち、チェーンで6店やってるんですけど、北口の方はこの料金でやらせてもらってます」
「ふーむ」

チェーンというのは、ディズニーキャラ店名チェーンで、北口にアリエル、シンバ、101。南口にアラジン、ドナルド、デイジー、と構えているチェーンで、私は今回のアリエル以外は全部行ったことがあります。
料金的にはなんの文句もないので、この店に行くことにしました。店はわれわれの立っている所からすぐ近くのビルの1Fでした。カウンター7〜8席とボックス3つという、かなり規模の狭いお店で、推定ですが、元々スナックか何かだったのを改装したような感じです。
客は誰もいませんでしたが、女の子も一人しかいませんでした。

「系列からすぐ女の子来ますから」

phil2.jpg

ということで、ふたりに一人態勢でスタートしました。ここは前金制で、最初に2千円払ってのスタートです。近所の焼き鳥屋で飲んでも3千円はかかるので、この料金は精神的にかなり楽ではあります。
私はこの系列の他の店に行ったことがあるのですが、どうもこの系列は「このお店のこの子」と在籍店を確定していないようで、店の混雑状況に合わせて、系列同士の中で女の子をやりくりしているようです。料金設定を安くするために無駄な待機を作らない、ということなのでしょう。

「系列の女の子」はすぐにやってきました。この系列の女の子はかなりきれいな人で、「あーいいな」と思っていたら、その子は友人の方について、私にはもともといた女の子が居座る、という態勢に落ち着きました。
この子は19歳で、「高校1年の時に学校ヤメちゃって、それから夜やってるの」という、キャバ嬢と しては主流派に位置する子でした。そのせいか、19歳にしては妙に表現方法が熟している、という19歳でもありましたが、まあ、それはそれでいいです。
1セットは50分で、とりあえず50分が過ぎました。

「ご延長の方はいかがいたしましょう」

というボーイさんの声とほぼ同時に私は立ち上がったのですが、友人は違いました。かなり未練を残しています。
「残れば?」と彼に言ったのですが、「いや、出るなら一緒に出ましょう」ということになり、ふたりで店を出ました。女の子も特に飲み物をねだるということもなく、すべて込みで2千円で済みました。
店を出ると、斜め向かいにさきほどあった宝石箱がまだあります(当たり前だ)。
すでに店を出てくるお客さんがいます。お客さんを送りに二人の女の子が道路に出ています。

次ページへ