キャバクラ漫遊記 フリーでGO! 5 泥酔の果てに

  

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フリーでGO!はもともとNOFIAのコラムで、フリーでキャバクラに行った時に記していたものですが、結構な文章量でもあり、項目として独立させました。 まあ、特に参考になるようなところはないですが、ズルズルとキャバクラに行きまくる人間(私ですが)の姿をご覧下さい。



何が「ミレニアム」なんだかさっぱり分かりませんが、通し番号ばかりというのも味気ないもので。
最近は、行く頻度が減ったという理由と共に、どうにもネタになる話がなくて、コラムも停滞していました。 先日、久々にフリーで何軒か回ったので、その時の記録など。

その日は夕方頃より吉祥寺に行くこと自体は決定していました。
私の知り合いでシルクロード大好き男が、

「最近、ピーピーなんですってね。1時間ならおごりますよ」

と、電話で言ってくれて、それが行くキッカケとなりました。
待ち合わせは午後10時。

早い時間ではないですが、知人の仕事終わり待ちなので、こういう時間にならざるを得ません。
私はそれまで西荻の焼き鳥屋で焼酎を飲み、心身のチューンナップを計っていました。たかがキャバクラに行くために、こういう行為でテンションを上げている自分自身が情けないとも思いましたが、久々のフリーはどこか緊張するものです。

午後10時。吉祥寺着。
吉祥寺の駅前にはシルクのボーイさんが立っていて、頻繁に通っている知人はすぐに彼に発見され、

「あ、いらっしゃいませ」

と、駅の構内でボーイさんにお辞儀されています。彼は私のことも知っていて、

「あ、NOFIAさん、お久しぶりです」

と、やはり私も駅でお辞儀されました。
そのボーイさんが店まで案内してくれたのですが、指名が決まっている知人はいいとして、私がフリーであることを彼は知っています。ボーイさんは、


「NOFIAさん、今日は……誰かご指名は?」
「いや、ないっすよ」
「そうですか。最近いい子入ったんで、バッチリなのつけますよ」
「ああ、そうですか」
「どんな感じの子がいいですか?」
田中麗奈
「……」
「……」
「田中麗奈ですか……。うーん」
「いないなら、釈由美子
「……しゃく……」
「じゃ、若い時の岡江久美子
「うーん……」


私の一貫性のない希望にボーイさんも若干苦悩しているようでした。
そして、私たちはそのまま店に入りました。混み方はまあまあといった感じで、小雨の平日のキャバクラとしては、よい方ではないでしょうか。 テーブルに着き、ふと前を見ると、私たちを店まで連れていったボーイさんが店内係のボーイさんに小声で、

「あのさ……田中麗奈っていうと……誰かな」

と話しているのが聞こえました。
「いや、何もそんな真面目な顔で話し合わなくても」
と私は思いましたが、受けたボーイさんも、

「田中麗奈ですか? うーん、ちょっと待ってください」

と、インカムで誰かに「えー、田中麗奈、田中麗奈」と小声で連呼しています。
おいおい、と私は思いました。

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冗談のつもりで言った私の田中麗奈問題は店内情報として回され始めました。
そして、ややあって一人の女の子が来ました。店側が田中麗奈という私の希望を最大限に叶えてくれたであろう女性がそこにいるのです。私は店のその努力だけでも満足しました。その子自体は田中麗奈とは似ても似つかない女の子でしたが、それでもお店側は苦労してくれたのだから、ということで、私は納得して満足しました。
しばらく普通にその子と話していたのですが、その途中、思い切って、

「実はね、田中麗奈似がいいな、って言ったら、きみが来たんだよ」

と彼女に言ってみました。
彼女は「え……」と軽く絶句し、「ご、ごめんなさい……私で……」となぜか謝り始めました。「いや、別に謝らなくても。きみは十分かわいいし、大満足だよ」と答えました(本心かどうかについてはご想像ください)。
しかし、話題的には十分に楽しい人で、それなりに十分に満足ではありました。

ここは1時間で退店。
友人のおごりはここまでです。という以上に、知人はシルク以外にはまず行かないので、彼ともここでお別れです。
知人は帰り、私は一人、吉祥寺の街をブラブラしていました。

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