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■体験談34/(学生兼予備校講師)



ある大阪府在住・キャバクラ嬢の衰退記




 私は大阪市内に住む20代の学生兼予備校講師です。

 高校時代は大変女遊びをしましたが、現在の仕事(予備校講師)は先輩方に比べると 雲泥の差がありますが、それでも高級車を乗り回す程の収入は確実にあります。が、しかし上下関係というものがあり実力的にも収入的にも雲泥の差がある先輩 方との付き合いはほぼ絶対であり、北新地等の高級スナックやキャバクラ等は日常茶飯事に付き合わされます。
 
 とある普通のキャバクラに付き合わされた時のことです。先輩方はあまり指名というのをなされないのですが、その日に限って何人かの従業員をご指名なさい ました。見るからに二十歳前後の方たちで、「あぁ、先輩方もやはり若い女性が好みなんだなぁ」と思っていたところ、先輩の一人の方が私に「この娘持ち帰り したら?」とおっしゃいました。私は水商売の女性にはどうしても抵抗があり、大学の同級生にも何人か水商売をしている人間を知っており、周囲の人間から 「横柄な態度と言動」が原因で煙たがられており、そのイメージからかその抵抗感が抜けません。

 その時先輩がおっしゃられたのは「最近入店した新人」ということでした。名前は『かおり』と記憶しております(名前を公表されても差し支えないと思いま す)。確かにその時の印象は水商売の方の割には控えめだったような気が致します。清楚な印象が強く、その時ご本人も京都の某有名女子大学に通っていると おっしゃられていました。「そんな成金大学に通っていて、水商売で金稼ぎか」、正直私はそう思いましたが、当時は、言うに言えない事情があるんだろうと気 持ちを抑えました。

 他の従業員の方は確かに仕事慣れした様子で、先輩方の延々と続く結末の無いお話に愛想よく接しておられ、先輩方の巧妙な目論見にもお気づきになられる様 子もなく、いわゆる「話術」に、次第に惹かれておられました。私はそういう低俗な先輩方の目論見が好きではなく、それに惑わされてしまう、その筋のプロで あるべき水商売の方がさらに好きにはなれません。

 さて、その『かおり』という方ですが、帰り際に私は名刺を頂きましたが連絡を取るはずもなく一週間の後まで顔を合わさないという月日が約2ヶ月程続きま した。しかし「慣れ」というものは恐ろしいもので、次第に彼女の言動や態度が変化していきました。先輩方はその「収入の良さ」で女性達を食い物のように荒 らしておられたのですが、毎回その『かおり』という方がおられるお店に行かれる度に、「けーくん(私)のため」と称し、『かおり』さんを指名の一人とされ ていました。

 ついには誕生日プレゼント、クリスマスプレゼント、お年玉、挙句の果てにはお小遣いをその『かおり』という方は催促するようになり先輩方も苦笑しながら、それらを与えておられました。

 しかし、事は次第に大きくなります。またその店を訪れた時のことです。その日先輩方はあの『かおり』という方をご指名されませんでした。するとその『か おり』という方は先輩方に向かって「きしょいんじゃじじい」などと先輩方を罵り、牙のようなヒールのあるサンダルを先輩方に向かって投げてきたのです。そ のサンダルは私の直接の先輩(日本史科で最も恐ろしい方)に当たり、先輩は当然ながら激怒されました。その先輩は異色のキャリアの持ち主で、東大にも勝る 中央大学・法学部を卒業され、弁護士資格をお持ちになられ、さらに右翼団体に絡んでおられる方です。

 先輩は(現在某国立大・法学部の私からみても恐喝に等しい位の勢いで)「おのれ何の分際で客に向かってたて突いとんじゃ、おのれの腸(はらわた)穿(ほ じく)りかえして、一生表の世界で飯食えんようにしたるからな。覚えとけ。」と、とてつもない形相で言葉を言い残しその場を去りました。残された我々と店 長の方は一瞬沈黙した後、我々は店を出ようとしましたが、店長がこれからの事を心配されて我々に擦り寄られて来ましたが、我々もその先輩を止める術を知る わけもなく、その日はその店を後にしました。

 かの激怒された先輩(K先輩と呼ぶことにします)は、その後”横のつながり”をもってしてあの『かおり』という女性から一千万近い慰謝料を請求し、”知り合いの方”を彼女の自宅まで押しかけさせ借金までさせ支払わせたそうです。

 その後の彼女の行方も何も私の耳には入っておりません。私自身が思うにはどちらも悪いのですが、日本史の講師として言うならば「きっかけを作った人間が 悪い」のだと思います。結局自分の欲望や本心に囚われ過ぎ、自制心を失った人間は世の中から追放されるのです。「出る杭は打たれる」まさにこの言葉通りで あります。たった5分で一生を棒に振った彼女は、恐らくこれから一生を以って「あの5分」を悔やむのでしょう。

 キャバクラ嬢の方、気をつけてくださいね。私はあなたがたを応援しようとは思いませんが、働いた上での労働賃金としてのお金で生活しておられる方は、働 かずして生活しようと考える人間よりもずっと素晴らしい方だと心から思っております。また中には学費等を自力で稼ごうとされている方もおられるでしょう、 そういった方は人として自立されているからこそできるのであると思っております。

この話をこれからに生かしていただければ幸いと存じ上げる次第であります。







NOFIAの感想


なんとも複雑な気分になるお話ですが、キャバクラ嬢の皆様はお気をつけて下さい。





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